土地の価格の決め方~知っておきたい相場の調べ方~
不動産を売買するときに、相場がわかると売買時の判断材料となります。
では不動産の価格とは、どのようにして決められているのでしょうか。
今回は土地の売買を検討している方に向けて、価格の決め方に関わる要因や、相場の調べ方についてご説明します。
|土地の価格の決め方 関係する3つの要因
土地の価格を形成している要因には、「公示地価」「基準地価」「路線価」の3つがあります。
それぞれの内容や決め方について、みていきましょう。
公示地価
土地のニーズなど、売買時の事情によって取引価格は変動します。
そこで、土地取引のときの指標として国土交通省土地鑑定委員会が定めているのが、公示地価です。
「平均的な土地」を標準地に選び、その1平方メートルあたりの価格を標準価格として公表しています。
標準地は地形や駅までの距離、ライフラインの整備状況などが平均的と思われる場所が選ばれ、2020年は約26,000地点が定められました。
評価は毎年1月1日時点で行われ、公示は3月中旬くらいです。
基準地価
こちらも土地取引の指標となるもので、各都道府県が発表しています。
公示地価が都市やその周辺のものであるのに対し、都市以外も含まれるのが特徴です。
基準地を1人以上の不動産鑑定士が鑑定し、その評価を参考にして決められます。
基準地には地域内で利用状況や環境などが通常だと判断された場所が定められ、標準地と同じこともあるようです。
毎年7月1日を基準日として調査され、9月中旬から下旬頃に公示されます。
路線価
相続税や贈与税など、税金を計算するときの基準になる土地の価格です。
土地が面している道路に設定されていることが特徴です。
国税庁が毎年1月1日時点で評価して、7月1日に公示します。
|相場の調べ方
相場を知っていると、予算で購入できそうなエリアがわかったり、提示された値段が相場とかけ離れていないかを判断できたりするメリットがあります。
適正価格にはさまざまな要因が関わるため、相場だけで土地の値段を判断するのは難しいですが、ある程度の目安にはなりますので事前に調べておくとよいでしょう。
さきほどご説明した3つの基準値のほか、不動産ポータルサイトに載っている価格なども参考になります。
公示地価と基準地価は国土交通省のWebサイトから、路線価は国税庁のホームページからそれぞれ調べられますので、チェックしておきましょう。
土地の価格の決め方には、いろいろな要因が関わっています。
国や自治体などが土地取引の指標として発表している標準価格がありますので、参考にするとよいでしょう。
相場を知っていると、売買する時の目安になりますから、調べ方をチェックして事前に把握しておきましょう。
今回は土地の価格についてご説明しましたが、戸建付き土地や事故物件など、状況によって査定価格は変わってきます。
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不動産の価格でお悩みの方は是非、お気軽にご相談ください。