後悔しない不動産売却~④媒介契約後によくあるトラブル
不動産会社との媒介契約後、どんなトラブルが起きているのでしょうか?
|仲介手数料(囲い込み)のトラブル
不動産会社と販売の媒介契約を結び、実際に不動産が売れると仲介手数料が発生します。仲介手数料は物件価格の「3%+6 万円+消費税」が基本となります。
最近では仲介手数料を値引きする不動産会社も存在します。しかし、そういった会社は買い手からの手数料に依存することになり、他社からの買い手になりえる案内を断り、自社で買主を見つけ仲介手数料を得ようと囲い込む可能性が高いです。
目先の手数料の金額に捉われることなく、信頼できる不動産会社(担当者)を選ぶのが早期での高値売却に繋がります。結果として手数料を差し引いた手取りの受取金額が多くなるでしょう。
|広告料のトラブル
広告費は販売する不動産会社が負担します。しかし、「売主の依頼によって広告を行った場合、その費用を売主に請求できる」と法律で定義されているので、これを悪用して広告費を請求する会社も存在します。一度専属媒介契約を結んでも、3カ月の更新の際に販売依頼先を変更するのは可能です。販売先を変更しようとすると、元の依頼先から今までの広告費を支払って下さいと言われても支払う必要はないので安心ください。
|売却後のトラブル
良いことばかり言ってくる会社は買い手にも必要な説明をしない場合があります。不動産の売買では契約までの間に不動産について現状の把握をして買主に説明する必要があります。
売主の負担の免責事項や建物の設備の不具合等の現状を買主に説明していなくて、買主が実際に住んでからトラブルになるケースもあるので注意が必要です。
|高値の査定に注意
査定を依頼した際に一番高い査定額を提示された会社と専任媒介契約を結んだ方がいました。その後、売れずに月日だけが過ぎていき、担当者から「売れないようなので価格を下げてみましょうか」との一言。その後は値下げの提案しかされず、大幅な値下げをして売却されました。
これは私が購入したマンションの実例です。当初2680万円で売り出されたましたが2050万円で取引になりました。その間1年半もかかり、この期間内に同じマンションの同じ間取りの低層階が売れました。当初から適正価格で販売していたらもっと早く、かつ高く売れていたでしょう。