熊本市の物件を相続し、相続に関する悩みを解決した事例を3つご紹介します。
※実際の関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた内容になります。
1.熊本市にお住まいのS様が、
「熊本市で古い空き家を相続し、相続放棄する
つもりだったが買取してもらえた事例」
売却物件 概要
売却物件 概要
所在地 | 熊本市南区城南町 | 種別 | 一戸建て 3DK |
---|---|---|---|
建物面積 | 90㎡ | 土地面積 | 141㎡ |
築年数 | 50年 | 買取価格 | 200万円 |
その他 | ― | ― | ― |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
相談にいらしたお客様のプロフィール
熊本市にお住まいの60代のお客様です。
お母様がお亡くなりになり、築古の現在空き家であるご実家を相続しました。
解決したいトラブル・課題
課題
築古の空き家を相続した。売れそうにないので相続放棄してもよいが、
売れるのなら売ってしまいたい。
S様は現在ご家族とマンションにお住まいで、ご実家は空き家になっています。他に相続財産はわずかな預金のみでした。
ご実家は築50年と古く、傷みが激しいので売ることは難しいだろうと考えていて、売るための手間を考えると相続放棄しても良いが、売れるなら相続して売りたいと考えています。
相談する不動産会社の探し方・選び方
S様は相続放棄すべきか、売れる可能性があるかどうかを不動産会社に相談してみることにしました。
できれば相談を早くすませたいと思い、熊本市の不動産会社をインターネットで検索します。
その際、ホームページを見て
- 相続についての記載が多くあり、相続に詳しく、相談に乗ってくれそう
- 「古い空き家」について買い取り実績がある
と感じた不動産会社が、自分の課題に適切に応えてくれそうな会社だと思い、選びました。
S様の「トラブル・課題」の解決方法
1. 「相続放棄」とは
まず、「相続放棄」の基本的な知識についてご説明します。
相続放棄は、被相続人が残した相続財産を一切引き継がないことです。
相続を放棄するには、相続人となった事実を知った時から3か月以内に家庭裁判所で申述をする必要があります。
相続人が被相続人の子の場合に相続放棄の申述をする場合、必要な書類は以下になります。
- 相続放棄の申述書
- 標準的な申立添付書類
- 被相続人の住民票除票または戸籍腑票
- 申述人の戸籍謄本
- 被相続人の死亡の記載のある戸籍謄本
相続開始後から3か月以内に申述をしなければならないという時間的制約が強いものの、手間としては通常の相続手続きと変わりません。
使わない、そして売れない土地や家屋を相続しても「固定資産税」の支払い義務だけが発生して相続人の継続的な負担となります。
「相続財産をしっかり把握する」「相続人同士でしっかり話し合う」等、相続放棄を円滑に済ますには慎重に検討すべき点が多くありますが、状況によっては活用する意味のある制度だと言えるでしょう。
2.「結果」
今回のケースは、立地的に需要のある地域・広さではなかったので、高額を提示できたわけではありませんが買取させていただくことにしました。
このように売却や買取が難しいと思っていた空き家でも、場合によっては売却可能であることもあります。
相続放棄の申述の期限である3カ月が経つ前に、確認を済ませ相続放棄すべきか決めるようにしましょう。
2.東京都にお住まいのU様が、
「相続した実家を売却した代金にかかる税金を、
節約をした事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
所在地 | 熊本市中央区壺川 | 種別 | 一戸建て 8LDK |
---|---|---|---|
建物面積 | 300㎡ | 土地面積 | 402㎡ |
築年数 | 48年 | 成約価格 | 3,000万円 |
その他 | 駐車スペースあり | ― | ― |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
相談にいらしたお客様のプロフィール
東京都にお住まいの40代のお客様です。
お父様がお一人で住んでいた実家を2年前に相続しました。
解決したいトラブル・課題
課題
相続した実家を売りたい。その際できるだけ税金を節約したい。
U様は東京に家族と住んでおり、相続されたご実家は空き家になっています。
空き家をそのままにして、だらだらと「固定資産税」を払い続ける訳にもいかないと思い、売却を考えはじめました。
また税金を少しでも安く済ませたいと思っています。
相談する不動産会社の探し方・選び方
U様は売却の相談をするために不動産会社を探しました。
相続に関する税金の話を専門家に相談するのはハードルが高いと考え、節税の話もついでに聞ける会社がいいと思い、インターネットで「熊本 不動産屋
相続」と入れて出てきた不動産会社について調べました。
ホームページを見て「不動産相続について説明したページがあり、相談も受け付けている」不動産会社に相談する事に決めました。
U様の「トラブル・課題」の解決方法
1. U様が使用できる「特定空き家の3,000万円特別控除」
「特定空き家の3,000万円特別控除」とは、被相続人が住んでいた家屋や敷地等を相続した相続人が一定の条件を満たして当該家屋や土地を譲渡した際、譲渡所得から3,000万円が控除される特例になります。
満たすための条件は以下になります。
- 相続開始の日から3年を経過する日の属する12月31日までに譲渡する
- 被相続人が相続の開始の直前まで居住していた家屋である
- 耐震リフォームまたは取壊しがされている
- 昭和56年5月31日以前に建築されたものである
- 区分所有建物登記がされている建物ではない
- 売却代金が1億円以下である
※特例は平成28年4月1日から令和9年12月31日までの間に売却された場合に適用されます。
U様の相続された空き家は、
- 耐震リフォームまたは取壊しがされている
以外の条件は満たしていて、取壊してしまえば控除が使える状況でした。
したがって、控除を使うためにも取壊して更地にすることをお勧めしました。
また一般的に古い家を売るより、更地にして新築用の土地として売却する方が売り易くなります。
2.「結果」
U様はご実家を解体し、更地にして売りに出したところ5カ月で買い手を見つけることができました。
控除で税金が安く抑えられ、売却までできたケースになります。
3.熊本市にお住まいのH様が、
「父親が相続登記を行わなかったため、
実家の相続に手間がかかった事例」
お客様の相談内容
売却物件 概要
所在地 | 熊本市西区花園 | 種別 | 一戸建て 5DK |
---|---|---|---|
建物面積 | 140㎡ | 土地面積 | 240㎡ |
築年数 | 42年 | 成約価格 | 1,200万円 |
その他 | なし | ― | ― |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
相談にいらしたお客様のプロフィール
熊本市にお住まいの50代のお客様です。
お父様から熊本市にあるご実家を相続することになりました。
解決したいトラブル・課題
課題
相続することになった実家だが、父親が登記を行っていなかったため
所有者が祖父のままになっていた。手間がかかりそうだが売却したい。
H様はご実家を相続することになりましたが、利用する予定がこの先ないため売却したいと考えました。
1人っ子であるためほかの相続人はいないと思っていたH様ですが、お父様が祖父様から相続されたときに登記をしていなかったことが発覚し、相続人が複数になっていることに気づきました。
このままにもしておけないので、何とか売りたいと考えています。
相談する不動産会社の探し方・選び方
H様は相続登記と不動産売却どちらも一ヶ所に任せられたら楽だと考え、相続に詳しそうな不動産会社を探すことにしました。
面倒な問題でもあるので相談にきちんと乗ってくれるところだとよりよいと思い、インターネットで気になる会社を探し出しました。
その際、ホームページにあった
- 相続のことを任せられそうな詳細な説明ページ
- 相談しやすそうなスタッフの人の写真
が決め手となり相談する不動産会社を選びました。
H様の「トラブル・課題」の解決方法
1. 相続登記までの流れ
不動産の相続登記までの大まかな流れは以下の通りです。
1.「登記事項証明書」を取得する
2.相続人を確定させる
3.遺産分割協議をする
4.必要な書類を揃える
5.登記申請書を作る
この中から、祖父様からの名義変更で特に重要な2つの事項を説明します。
「2.相続人を確定させる」について
相続人を確定させるには戸籍の収集が必要です。
まず、被相続人の戸籍を出生から死亡まで揃え、その戸籍をもとに被相続人の子供、兄弟の戸籍を取り寄せていかなくてはなりません。
さらに、被相続人の子供や兄弟が亡くなっているケースでは、その人の出生から死亡までの戸籍が必要となります。
「3.遺産分割協議をする」について
遺産分割協議は、相続人全員の押印と印鑑証明書が必要となるため、全員の協力が必要です。
とても複雑で手間のかかる作業となるため、できれば司法書士等の専門家に任せたほうがいいでしょう。
H様は相続登記までを当社が紹介した司法書士の方に任せることにし、10人になっていた相続人と遺産分割協議を開き、無事遺産分割協議書を作成することができました。
2. 「結果」
登記まで終えたH様は、その後ご実家の売却を行いました。
古い家ではありましたが手入れがされていたため、問い合わせも何件かいただき5カ月で売却できました。
買い手の方は古い家の雰囲気を残したままリノベーションする予定だそうです。