【熊本市版】不動産（空き家・実家）売却マニュアル　基礎知識と手続きの流れとコツ

1-1-1.不動産売却の方法は大きく2種類

不動産売却の方法は大きく2種類あります。
高く売りたい場合には「仲介（媒介）※1」、早く売りたい場合には「買取※2」が選ばれるのが一般的です。
※1「仲介（媒介）」とは不動産会社が売却物件の購入者を探し売買を仲介する事です。
※2「買取」とは不動産会社が売却物件を査定し買い取る事です。

1-1-2.仲介（媒介）契約は3種類

不動産会社と結ぶ仲介（媒介）契約は大きく３種類あります。

一般媒介が複数社に依頼できて良さそうに感じますが、広告活動に力を入れてもらえるのは専任媒介、専任専属媒介になります。

1-1-3.空き家・実家売却の3つのパターン

空き家・実家の売却には、主に以下の３つパターンがあります。
家の築年数や立地、売却にかけられる時間的余裕等を鑑みて、最適な方法を選択します。

中古物件、もしくは古家付き土地として売る

中古物件と古家の違いは、「建物に経済的な価値があるかどうか」です。
おおむね法定耐用年数を目安として考えることが多く、木造戸建てなら例えば築30年を超えたあたりから、古家としての扱いになる傾向です。

建物を取り壊さずに売れるので、解体費用が掛からず、売却活動がしやすいことがメリットです。

更地にして売る

空き家・実家の傷みが酷い場合は家を解体し更地にした状態の方が買い手がつきやすい 場合があります。
売却後の建物に対する責任も負わなくてすみます。

買い取ってもらう

不動産会社に買い取ってもらえば、仲介では買い手がつくまで時間のかかる空き家でも、すぐに手放すことが可能になります。
買取してくれるかどうかはやはり立地次第で、加えて売却価格は低くなりますが、現状そのままで良いので手間をかけずにすぐに換金できるところが魅力です。

1-2-1. 売却にかかる税金・費用

不動産売却にかかる税金・費用はいくつかありますが、利益が出た場合にのみかかる「譲渡所得税・復興所得税・住民税」が最も重い負担になりがちです。

1-2-2. 売却時に使える控除・特例

現在お住まいのマイホームを売る場合は、手厚い控除・特例が設定されていて有利です。相続した空き家で使えるものも併せて、使いやすい順に並べて紹介いたします。

1.不動産会社に査定を依頼する

売主様のご希望に出来る限り沿いつつ、約1週間で公正な査定価格を算出し、販売計画の説明をいたします。

2.媒介契約を締結

販売計画にご満足いただけましたら、売却依頼のご契約となります。
必要書類に関しては、ご自身でご用意いただくものと、市役所・法務局で取り寄せていただくものがあります。 査定の依頼を頂いてから売却契約の締結まで、およそ1～2週間ほどかかる事が多いです。

3.売却活動開始

不動産会社が業者ネットワークや様々なネット媒体に売主様の物件の情報を流して、より好条件の買い手が見つかるようにしています。

4.買主と売買契約締結

買主から買い付けの申し込みが入ったら、不動産会社が作成した重要事項説明書と売買契約書についての確認をします。

そのあと、改めて買主と買主側の不動産会社も立ち会いのもと、もう一度重要事項説明の読み合わせを行い、問題がなければ売買契約書の締結を行います。

なお、この際、手付金を受け取ります。

5.決済・引き渡し

全て手続きが終わったら、買主に鍵と書類の引き渡しをします。
決済・引き渡しには2週間～1ヵ月程度かかります。

6.確定申告

確定申告は売却の翌年、2月中旬から3月中旬の間に行います。

書類をそろえたら税務署にて手続きをします。複雑な手続きになるため、税理士に依頼してもよいでしょう。

熊本市の不動産（空き家・実家　等）売却相場の概況

熊本市の空き家・実家の売却相場は上昇傾向にあります。主な要因は隣接する菊陽町へのTSMC進出により地価が上昇している事です。
令和5年の地価の平均価格は14万6,822円、地価変動率は＋2.16％となっています。

菊陽町から15kmほどにある熊本市の不動産市場も活気づいており、今後は半導体関連企業の更なる進出による雇用が増える事で住宅用地の需要が増加。
しばらくは売却価格も上昇トレンドが続く見込みです。

参考：月刊不動産 | 公益社団法人 全日本不動産協会

相続した不動産がいくらくらいになるかは無料で査定いたします。

売却に伴う様々な課題に対応している不動産会社を選ぶ

熊本市では今後、高齢者の単独世帯が増加傾向にある事から相続を伴う不動産売却も増えていくでしょう。
相続した不動産の売却には煩雑な手続きやトラブルがつきものです。これらの手続きや課題解決に知見のある不動産会社を選ぶ事で、売却時の負担を軽減する事ができます。

株式会社結不動産には豊富な知識、経験を持つ相続コーディネーターが在籍。共有持ち分、空き家問題、相続問題などの様々なお悩みの解決をサポートいたします。お悩み物件、訳あり物件の買取にも対応していますのでまずはご相談ください。

https://www.yui-fudousan.jp/

信頼できる不動産会社・担当者を選ぶ

不動産売却がうまく進むかどうかは担当者次第です。最初は何社かの不動産会社に査定を依頼する事になりますが、査定額の高さだけで選ぶのは早計です。

担当者と相談していくなかで、売却の背景やそれに伴う問題を正しく理解し、最適なアドバイスをしてくれる不動産会社・担当者を選びましょう。